テントのテント

あなたのかけがえのない「暇つぶし」を目指して。 ちょっと笑える日常のくだらない日記を書いています。BMI21.2。

あの日ロシアンたこ焼きに泣いた僕と炭酸水と

こんにちは。テントのテントです。

 

 

突然ですが、ふとした瞬間に自分の変化に気付くことってありませんか?

 

例えば、苦手だと感じていた人と気づいたら仲良くなっていたこと、嫌いだった食べ物を普通に食べられるようになっていたことなどです。

 

 

僕も、最近ふとした瞬間に自分の変化に気づいたのですが、

炭酸水を美味しいと感じるようになっていました。

 

 

これまでは、炭酸飲料といえば味がついてナンボのもんじゃい!と思っていました。

コーラ・ペプシ・ファンタ・三ツ矢サイダーCCレモンジンジャエール・カルピスソーダ・・・とあらゆる炭酸飲料を飲んで、次はどんな味のやつを飲もうかなと考えていた自分がまさか、味のない炭酸水を美味しいと感じるとはこれは大きな変化です。

 

炭酸水の喉を突き抜ける爽快感と少しの酸味が心地よくゴクゴク飲めてしまい、美味しいと感じるのです。

 

5年前に飲んだ時は「ウゲー。。。ナンジャコレ。。。」と思ったのですが、そこから5年の間に僕の味覚が変化していたのです。

そういえば、昔は食べれなかった数の子を普通に食べれるようになっていたり、ピータンも美味しいと思うようにもなっていました。

 

そんな自分の味覚の変化に、自分の幅が広がったと思い、何だか嬉しくなりました。

 

 

 

しかし、その一方で、相変わらず無理な食べ物もあるなと感じてしまうのです。。。

 

 

それは、、、、

 

 

 

ワサビです。

 

僕とワサビとの間にあるはどうしようもなく深く、その起源は僕が中学生だった時にまで遡ります。

 

 

あれは僕が中学2年生だった頃の話です。

そうです。中学2年生といえばちょうどワサビ界における天下分け目の戦い【山葵ヶ原の戦い】が開戦される頃です。

 

徳川家康軍・石田三成軍の如く、

え?お前まだ寿司サビ抜きで食ってんの?軍 こと【イキリ軍】

お寿司はまだまだサビ抜きのままが美味しいよね軍 こと陰キャ軍】

 

の2軍が僕の中で台頭しており、

ワサビを食べられる【イキリ軍】とワサビを食べられない【陰キャ軍】の間で、壮絶な攻防が繰り広げられていました。

 

 

【イキリ軍】

「おい、テント達〜まだサビ抜きで寿司食ってんのかよ〜ダッセェなぁ〜」

「中学生にもなったら普通は寿司はサビ入りで食うよなぁ〜??」

 

陰キャ軍】

「い、いや、そんなこと言ってもワサビが入っていると辛くて魚本来の味が、た、楽しめないし。。。」

「き、き、君たちだって、ついこの間まではサビ抜きで食べてたじゃないかっ。。。」

 

【イキリ軍】

「いつまで昔の話してんだよ笑 そんなんだからいつまでたっても陰キャのままなんだよ。」

「俺たちだって、昔はテント達と一緒でサビ抜きで寿司を食べてた。でも勇気を出して1歩踏み出したんだよ。そしたら世界が変わった!」

「お前たちは1歩踏み出す勇気がないだけだ。今なら俺たちの仲間に加えてやる。勇気を出してサビ抜きの寿司を卒業して俺たちの仲間になろうぜ!! 」

 

陰キャ軍】

「えっ。。。な、仲間。。。??」

「もしかしたら僕たちは、ただ1歩踏み出すことが怖かっただけかもしれない。本当はワサビ入りでお寿司を食べてイキリたかったんだ。。。でも今なら勇気を出してそっちに行けそうな気がするよ。」

 

 

完全に【陰キャ軍】が押されており、あと少しで【イキリ軍】に軍配が上がろうとしていたまさにその時、、、

この戦いの結末を大きく左右する大事件が起こったのです。。。

 

 

それは僕が学校の帰りに中学の同級生と6人でカラオケに行った時のことです。

当時はただ歌うだけでは物足りず、カラオケにいろいろな「面白さ」を追い求めていました。

そして友人Aがあるものを見つけてしまったのです。。。

 

それは、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【【【ロシアンたこ焼き】】】

 

 

 

皆さんも一度はカラオケのフードメニューで目にしたことがあるかと思います。

ロシアンルーレットをモチーフにしたメニューで、6個あるたこ焼きの中に大量のワサビが入ったたこ焼きが2個混ざっているのです。

 

「面白さ」を求めていた僕達にとってはもってこいだと思い注文します!

 

10分ほどするとロシアンたこ焼きが運ばれてきしたが、見た目は完全に普通のたこ焼きです。

ジャンケンで勝った人から順番に好きなたこ焼きを選んでいきます。

僕は、「まぁ4個は普通のたこ焼きだしなんとかなるだろ」とヘラヘラしていました。

 

 

最初のジャンケンで勝ったのは友人Aでした。

言い出しっぺのくせにこういう時の勝負強さを持っている友人Aは、なんなく普通のたこ焼きを当てます。

 

次のジャンケンで勝ったのは友人Cと友人Eでした。

まさかの2人勝ちに少し焦りながらも、まぁここで1個くらい当たりが来るのではないかと思いドキドキします。

2人が選んだたこ焼きを同時に口に含みます。

 

友人C「うまい!!!!!」

 

友人E「うまい!!!。。。ん???うm。。。ん?????????」

 

 

口に入れた瞬間はうまい!!と言っていた友人Eの顔色が段々と険しくなっていき、しまいには嗚咽を噛み殺すような泣きそうな顔になっていました。

 

友人E「ゴ、ゴレはマジでヤヴァィヴォ、ヴォエェェェェ。。。。。」

 

 

どうやら想像を遥かに絶する量のワサビが注入されているようで、おふざけで笑って済むような代物ではないようです。

 

 

友人Eの惨状を目の当たりにした僕と友人Bと友人Dは震えながら残り3個になったたこ焼きを見つめます。

 

 

誰しもが残り1つのハズレを引きたくないと強く願いながら、次のジャンケンへと移ります。

3回目のジャンケンで勝ったのは、、、

 

友人B でした。

 

 

またしても勝てない僕は自分の勝負運のなさを呪いながら、なんとかここで終わってくれと、強く強く心の中で祈ります。

 

友人Bが選んだたこ焼きを口に運びます。

友人B「。。。うっ。。。」

 

僕、友人D「(おっ???ハズレ引いたか??)」

 

 

 

友人B「っまぁぁぁぁい!!!!!!!!」

 

僕、友人D「んんんん!!!????   ( ゚д゚) 」

 

 

 

なんと、「。。。うっ。。。」と苦しむ様子を見せたのは演技で、普通のたこ焼きを引き当てたのでした。

 

この日ほど友人Bを恨んだ日はありません。一度期待を抱いた分、それが裏切られた時のダメージは大きく、さらに精神的に追い詰められていきます。

 

 

ついに残り2個となったたこ焼き。

そのうち1個は普通のたこ焼き、もう1個は大量のワサビが入ったたこ焼き。

僕は絶対にワサビ入りを引きたくない!!!!と強く念じます。

 

 

そして運命のジャンケンタイム。。。

 

ここでは僕が勝ちました。もはや残り2個となった今、ジャンケンに勝つことにほとんど意味はありません。むしろ変な運を使ってしまったと若干凹みながら、2個のうち、ワサビが入ってなさそうなたこ焼きを選びます。

 

残された最後の1個が友人Dのものと決まったところで、2人同時にたこ焼きを口に運びます。

 

(パクッ。。。)

 

 

 

僕「う、うまい!!!!やったぞぉぉ!!!!!!!!最後の最後で当たりを選んd。。。。。。ゔぉぉぉぉぉぉぉぉぉぇぇぇええええええ。。。。。。。。。。。。ナンジャコリャ。。。。。。」

 

 

 

 

 

僕はワサビ入りのたこ焼きを引いてしまったのです。

 

 

 

最初はたこ焼きの外側の「皮」の部分の味がするので、当たりを引いたと思ったのですが、皮の結界が敗れたその瞬間、大量のワサビが怒涛の勢いで口の中に広がり暴れ回るのです。

鼻をつまみなんとか呼吸を止めて味と匂いを消そうと頑張りますが、そんな小手先の技は大量のワサビの前では何の役にも立たず、その味と匂いに瞬く間に支配されてしましました。壮絶な量のワサビに頭がクラクラとしてきました。

 

トイレに逃げ込みたいという思いと、友人達の前でちゃんとワサビに勝つ姿を見せたいという思いの二つの思いが入り混じり、何とかワサビを喉の奥へと押し込んだときには目から涙がこぼれていました。

 

 

そんなこんなで何とかワサビ入りたこ焼きとの戦いに勝った僕でしたが、

その瞬間僕の中の山葵ヶ原の戦いは完全に【陰キャ軍】に軍配が上がりました。

 

 

誰もが【イキリ軍】に軍配が上がると考えた山葵ヶ原の戦い。

それが最後の最後で、ロシアンたこ焼きの登場により僕の中で「ワサビなんて2度と食わねぇ!!!!」という意志が確固たるものとなり、ワサビを食べられない【陰キャ軍】に軍配が上がったのです。

 

 

陰キャ軍】に軍配が上がったので、「やっぱり寿司はサビ抜きに限るよな〜」と、それからの生活においてもお寿司はずっとワサビ抜きで食べてきました。

 

たまに宅配寿司(銀の○ら)を頼むのですが、ルームメイトに馬鹿にされないように「ワサビ別添え」で頼むあたり自分のショボさを感じずにはいられません。

「テントって何でいつもワサビ別添えなの?」と聞かれたときに「自分でワサビの量を調整するのがツウってもんなんだよ〜」など意味不明な返しをしているのでそろそろ本当はワサビを食べられないことがバレる頃かもしれません。

 

 

 

ワサビとの深い溝は一向に埋まる気配がありませんが、いつかそんな僕にもワサビを美味しいと感じる日が来るのでしょうか。

 

 

そんなことを考えながら美味しい炭酸水をゴクゴク飲んでいるのでした。

 

 

 

それではまた。