テントのテント

あなたのかけがえのない「暇つぶし」を目指して。 ちょっと笑える日常のくだらない日記を書いています。BMI21.2。

ついに現れたGと青春の1ページの運び屋と

こんにちは、テントのテントです。

 

アイツが出没しました。。。

夏の暖かい時期になると現れる黒光りするアイツ。。。

 

そうです、Gです。。。!!(デデンッ!黒色のヤツ!!!)

 

 

夏は楽しいことが多くて好きなのですが、楽しいことばかりではないのが人生。そう簡単に甘い蜜だけ吸わせてもらえるわけではないようです。

 

 

 

 

事の発端は、夜8時頃にシェアハウスで同居するルームメートAから送られてきたLINEでした。

 

(ピコン)

僕(ん?Aからだ?どうしたんだろう)

A「でた!!アイツがでた!!!」

僕「どうした??アイツって?」

A「G!!!まじで無理!!」

 

というやりとりの後、写真が送られてきました。

 

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僕(おお。。。確かにGやな。。。しかもそこそこデカい...!!!

 

 

A「一生のお願い!!マジで無理だから、出来るだけ早く帰ってきて退治してほしい!!!」

この時まだ僕は職場に残って仕事をしていました。

僕(うーん。まだ山ほど仕事残ってるしなぁ。。。)

A「マジでお願い!!」

僕(とは言ってもなぁ。。。なかなか帰れそうにn...

A「寿司奢る!!めっちゃ奢る!!!」

僕(......)

僕(......寿司?奢る??)

僕「今すぐ帰るから待ってて!!!!ゴキブリの退治は俺に任せとけ!!!!!!」

 

大好きな寿司に簡単に釣られてしまった僕は、すぐに荷物をまとめ、上司の隙を見て「オ、オシャキシチュレャス...!!」と猛ダッシュで退社。

 

上司から「ちょ、ちょっとテントくn...」と呼ばれた気がしないでもないですが、今は仕事よりAの身(お寿司)が大事なので、聞こえないフリをしました。

 

 

電車に飛び乗り、最寄り駅に着くとドラッグストアへ。

 

普段は店員さんに話しかけることにもしんどさを感じるタイプのコミュ障なのですが、この日は入店早々「ス、スィヤセン... ゴ、ゴゴ、ゴキジェットは、ど、どこにありますか。(フヒフヒ)」と話しかけ、ゴキジェットを最短で購入。

 

 

そのままダッシュで家に向かいます。カバンとゴキジェットを持った状態で、しかも革靴を履いているのでとても走りにくく、さらに家まで徒歩20分以上かかるので楽ではありません。

社会人になってからまともに運動していない僕は「はぁはぁ...」と息を切らしながら全力で走ります。

 

肺が締め付けられ、苦しくなりますが、それでも家で待つAのため(お寿司のため)1秒でも早くゴールするように道ゆく通行人を一人、また一人と抜き去り、前へ前へと走り続けます。

意外と走れる自分に驚きながら、ふと学生時代の部活を思い出していました。

 

 

僕は中高とサッカー部に所属していましたが、レーニングメニューの中に長距離のランニングが組まれることが多々ありました。

しんどいながらにも真面目に走っていたので、そこそこ速い方ではありました。

 

当時は試合で走り続ける体力をつけるために走っていましたが、その頑張りが時を超えて、社会人となった今、「ゴキブリ退治」という思わぬ形で報われることとなったのです!!

 

(あの時頑張っててよかった...)

そんなことを噛み締めているうちに家に到着しました。

 

 

ドアを開けて開口一番

A「テントぉぉぉぉぉ!!!!」

僕「帰った!Gはどこにいる???」

A「Gならさっき掃除機で吸った!友達に聞いたら掃除機で吸うのがいいって」

僕(えっ?もう退治しちゃったの!?と心の中で一瞬思いましたが、)

僕「おおお!!!それはよかった!!!」

A「でもちゃんと吸えてるか心配だから、念のため掃除機の紙パックをチェックしてもらえない?

 

 

そう言われ、Aからビニール袋に入った紙パックを渡されました。

 

袋に耳をすましてみます。

(...

 

特に何も聞こえません。

 

 

揺らしてみます。

(...

 

やはり何も聞こえません。

 

 

もしかしたら、ちゃんと吸えていないのでは??

と不安になってきます。

 

 

しかし、さすがに袋ごと床に落としたら衝撃でGも反応するだろうと思い、袋を床に落とします。

(...

 

それでも何も聞こえません...

 

 

 

 

僕は確信しました。

 

アイツはまだこの家の中のどこかにいるっっ!!!!半沢直樹風のキリッとした顔で)

 

 

これは厄介なことになりました。

そこそこ大きなGが確かに家の中にいるのに、それがどこにいるのかわからないのです。

 

 

Aが掃除機でゴキブリを捕獲しようとしたのが廊下の近くなので、もしかしたらまだこの辺りにいるかもしれないと考え、軽くゴキジェットを噴射してみることにしました。

 

僕(シュッ...

 

(...

 

いないかなぁ...

一応もうちょい噴射しとくか!

 

僕(シューーーーーーーーーーーーシュッシューーーーーー)

 

(...

 

 

 

やっぱりこのあたりにはいな...

 

G「バタバタバタバタバタバタバタバタ!!!!!!!!!」

 

僕「うぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!! いたァァァァァァァァ!!!!!!」

A「ノーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!」

 

 

アイツは、廊下に置いていた段ボールの隙間に潜んでいたのです。

薬剤が効いたのか、すごい勢いで床を暴れまわります。

 

縦横無尽に暴れ回り、すごい勢いで僕の方にも向かってきます。

 

Gの接近に焦りながらも、驚くことにそれを華麗なステップでかわした自分がいたのです。

 

 

ここでもサッカー部時代にウォーミングアップでやっていたステップが役に立ったのです!!

当時は、足を前後にクロスさせるステップなんかは、ナンジャコレと思いながらやっていましたが、今思えば、あれは間違いなく将来ゴキブリを退治することを想定した訓練だったのです!!

 

 

当時は辛かったランニングもステップも時を超えて今確かに役に立っている。

ありがとう、監督。ありがとう、コーチ。そしてありがとう、みんな。

 

 

そう思いながら、次第に弱っていくGを外へと誘導して無事に家から追い出すことに成功しました!

 

 

無事にゴキブリを退治した達成感

Aを助けることができた(お寿司を奢ってもらえる)喜び

を感じたのはそうなのですが、

それ以上に、

部活のサッカーの日々が、時が経っても確かに今の僕の中に生き続けていること

 に感動したのです。

 

 

当時は辛かったけど、辛さの中に確かに存在した青春の1ページ。

 

それを思わぬ形で思い出させてくれたGにはどこか感謝の気持ちさえ湧いてくるのです。

 

 

 

 

もしかしたら、今晩あなたの家にもGが出るかもしれません。

でも同時に、あなたが日々の忙しない日々の中で忘れてしまっていた青春の1ページを思い出させてくれるかもしれません。

 

 

 

いつもGは悪者扱いされるので、今回は敬意を表して

「青春の1ページの運び屋」と呼ぶことにしようと思います。

 

 

代わりに、一向にお寿司を奢る気配のないAを悪者扱いして、今回の日記の締めることとします。笑 

 

 

 

 

P.S.

最後まで読んでいただきありがとうございます。

これからもくだらない日常の日記を書いていくので、本当にどうしようもなく暇な時にでも見てもらえれば嬉しいです。笑